【体験談】はじめての法人設立。勤務先との交渉一部始終。

申請書 体験談

はじめに

こんにちは。
都会でゆるく生きるじゅんです。

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不動産投資をやっていて、初めて法人設立したのは会社員時代でした。
個人で不動産を持っている分には投資の一環とみなされないこともないですが、法人の代表となると副業としての扱いになってしまいます。
今回は、会社員時代に法人設立を勤務先の会社に申請して認められた時のお話です。
申請書
当時の勤務先は東証一部(今でいうプライム)上場で、従業員が2万人以上いる大きな会社でした。そのような状況でどのようにして法人設立と代表就任が認められたのかについてお話しします。

まずは就業規則を確認

とりあえず、自分の会社は副業についてどういう扱いをしているのか、就業規則を確認しないといけません。社内のイントラで調べてみたら、こんな記述がありました。

第〇条
・・・・その職務の他に報酬を得て他の業務に従事し又は営利企業を営もうとするときには、事前に所属長の許可を・・・・
なるほど。所属長の許可を受ければいいのか、、、
って、「所属長」ってなんだ?
探してみると「組織規程」なるものが存在し、私の場合は事業部長が「所属長」に該当するようです。
さらに就業規則の細則を見てみると「兼業許可申請書」というのを所属長に提出するようです。
様式も添付されていました。
人事に同期の知り合いがいたので、実際のところはどうなのかを聞いてみました。それによると
  • 不動産貸付だけであっても法人を作るときは兼業許可申請書を出さないといけない
  • 実家で山を持っていてその管理のために法人を作るというような申請はよくある
  • 兼業許可申請は毎年5件以上は出ていて許可されないことはまずない
  • 事業本部内の人事担当の所掌範囲であり、本社の人事部まで話は行かない
という事でした。

兼業許可申請してみた

今後、法人で大家業を拡大したいと思っていましたが、それがバレると許可されないかもと思い、

相続でたまたまアパートを持ってしまい、その税金対策で法人を作ろとしているだけ
という体裁で申請する事にしました。
ただし、申請書にそのように書いてしまうと後で相続じゃなかったという事がバレるといけないので、記録には残しません。申請書上はあくまで「家庭の事情」とだけ書きます。相続であろうと資産運用であろうと「家庭の事情」には変わりないですし、「家庭の事情」と言われてしまうと企業はコンプラ上、それ以上追及しにくくなります(笑)。
申請書に記載した項目はこんな感じです。

1.事業所の名称および所在地
⇒(仮称)の後に予定していた法人名を記載

2.職名、職務内容、責任の程度
⇒「代表取締役」と記載

3.兼業期間および勤務時間
⇒「兼業期間:今年度(予定)から継続的に 勤務時間:特になし」と記載

4.賃金または報酬
⇒「特になし」と記載

5.その他審査の参考となる情報
⇒「この度の許可申請では、今まで家庭の事情で所有していた資産について税金対策等の関係で法人所有に切り替えようとするものであります。形態上は合同会社(または株式会社)の形態をとりますが、実質個人の資産管理会社であり、名義上代表に就任しようとするものであります。」と記載。

事業部長から呼び出し

直属上長を通じて申請書を提出したところ、「内容について聞きたいから来てほしい」と事業部長から呼び出しがかかってしまいました。
緊張して事業部長室を訪れると、、、、

事業部長

「あんまり、プライベートに立ち入るつもりはないんだけど、どれぐらいの規模なの?」

私

「アパートが1棟だけですよ。相続の関係でたまたま持ってます。」

事業部長

「じゃあ、大規模に何10棟もあるわけじゃないんだね。」

私

「そうです。税金の関係で所得を個人と法人に分けたいだけです。」

事業部長

「そりゃ、所得は分けた方が税金は少なくなるよね。建物の管理とか入居者の募集はどうするの?」

私

「全部管理会社におまかせです」

事業部長

「じゃあ、自分で管理会社を立ち上げて管理をやろうっていうわけじゃないんだね」

私

「そうです。」

という感じのやりとりがあって、無事に許可が下りました。

これが、許可が下りて戻ってきた実際の許可申請書です。

実際の許可申請書

まとめ

すんなり勤務先の許可も下りて、法人設立ができました。
許可申請時に下記を意識したのが良かったのだと思っています。

  • まず勤務先の就業規則を確認
  • 不動産を持っている理由は相続が無難(ただし記録には残さない)
  • 法人を作る理由は税金対策が無難
  • 申請するときは「家庭の事情」を前面に押し出す
※ 以上はあくまで私の勤務先の場合の事例であり、会社によって事情が異なります。法人設立時は自己責任で実施をお願いいたします。

コメント

  1. モアイコ より:

    ブログ拝見させていただきました。有益な情報ありがとうございます。
    不動産投資の初心者(会社員)で、6月に競売物件を1件購入して家賃収入を得ています。
    税金対策で法人を作るというのは有りなんですね。
    申請時に事業部長から呼び出しとは、ビビりそうですが…。
    今後、法人を作るということも、視野も入れていきたいです。

    • じゅん より:

      コメントありがとうございます。
      1件目からいきなり競売物件とはすごいですね。
      これからもいろいろ情報交換させてください!

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